お正月

お正月に飾る花|松・千両・南天・葉牡丹の意味と、洋花と合わせる飾り方

約8分で読めます

若松と千両、白い菊、葉牡丹を合わせたお正月のアレンジメント

お正月に飾る花は、松・千両・南天・葉牡丹・梅など、縁起のよい意味をもつ花材を組み合わせるのが基本です。常緑の松で長寿と繁栄を、赤い実の千両や南天で福やめでたさを願い、白や黄色の菊、紅白の花で晴れやかさを添えます。

お正月の花は、年神様をお迎えするための飾りとして、昔から玄関や床の間に飾られてきました。

最近は、伝統的な花材を使いながら、洋花やモダンな器を合わせて、マンションのリビングやオフィスにもなじむように飾る方が増えています。今年のお正月飾りとお正月の花は、お正月特集でご覧いただけます。

お正月の花に込められた意味

お正月の花材には、それぞれに新しい年への願いが込められています。代表的な花と、一般的に言われている意味をまとめました。

花材一般的に言われる意味・由来使い方
松(若松・根引き松)冬も緑を保つことから、長寿・不老長寿。神様が宿る木ともされるアレンジメントの軸、門松、しめ縄飾り
竹まっすぐ伸びて節目があることから、成長と節度門松、器や花器として
梅寒さのなかで最初に咲くことから、忍耐と希望、春の訪れ枝もので高さを出す
千両(センリョウ)「千両」の名から、商売繁盛・金運赤や黄色の実で彩りを添える
南天(ナンテン)「難を転ずる」に通じることから、厄除け赤い実と細い葉で動きを出す
葉牡丹重なる葉を牡丹に見立て、「吉事を重ねる」アレンジメントの中心、寄せ植え
菊長寿・高貴。皇室の紋にも使われる格式のある花白や黄色の大輪・ピンポンマム
水引結ぶことから、人と人との縁。紅白は慶事の色花の間に添えて華やかさを出す

同じ赤い実でも、千両は「お金に困らないように」、南天は「災いを避けられるように」と、込められる願いが少しずつ違います。どちらも一緒に使うと、福を招き、難を転じる、という意味を重ねられるとされています。

松・千両・南天・葉牡丹・梅の枝を並べた、お正月の花材

しめ縄飾り・門松・鏡餅と、お正月の花の関係

お正月の飾りには、花のほかにもしめ縄飾りや門松、鏡餅があります。それぞれ役割が違うとされているため、花と組み合わせるときの参考にしてください。

  • 門松:年神様が降りてくるときの目印とされ、玄関の外や門の両脇に置きます。マンションでは、小さな門松風のアレンジメントを玄関の内側に飾る方も増えています。
  • しめ縄飾り:神聖な場所であることを示し、不浄なものが入らないようにする飾りとされています。玄関のドアや神棚に掛けるのが一般的です。
  • 鏡餅:年神様へのお供えであり、神様の居場所とも言われます。床の間やリビングの棚に飾ります。
  • お正月の花:年神様をお迎えする空間を清らかに、晴れやかに整えるためのものです。決まった置き場所はなく、家族が集まる場所に飾ってかまいません。

すべてをそろえる必要はありません。玄関にしめ縄飾り、リビングに花を一つ、というように、暮らしに合う形で取り入れれば十分です。

鏡餅の横に小さなアレンジメントを添えると、飾り棚がぐっと華やぎます。

伝統の花材と洋花を合わせる飾り方

和の花材だけでまとめると、格式のある床の間向きの雰囲気になります。現代の住まいに合わせるなら、洋花を少し取り入れるのがおすすめです。

  • 白いバラやラナンキュラス:菊の代わりに使うと、やわらかく上品な印象になります。
  • 赤いアネモネやダリア:紅白の「紅」を、洋花ならではの華やかさで表現できます。
  • ゴールドやシルバーの枝:着色した枝や水引を添えると、晴れやかさが増します。
  • モダンな器:黒や白の陶器、ガラスの器に生けると、和の花材でも都会的な印象になります。

飾る場所ごとの選び方

玄関|しめ縄飾りと、小さなアレンジメントを

玄関は年神様をお迎えする場所とされ、しめ縄飾りを掛けるのが一般的です。靴箱の上や棚には、松と千両を使った小ぶりなアレンジメントを置くと、帰ってきたときにもお正月の気分を感じられます。

玄関は家の中でも涼しい場所なので、花が長持ちしやすいのもよいところです。

リビング・ダイニング|家族が集まる場所に華やかさを

おせちを囲むテーブルや、テレビの横の棚には、紅白の花と松を合わせたアレンジメントが似合います。テーブルに置く場合は、向かいの人の顔が隠れない高さのものを選んでください。

和室・床の間|枝ものを生かして凛と

床の間には、梅や松の枝で高さを出し、葉牡丹や菊を足もとに添えると、凛とした佇まいになります。和の空間では、花の数を絞り、枝の線や余白を生かすと美しく見えます。

オフィス・店舗の受付|長く飾れる胡蝶蘭も

年始のお客さまを迎える受付には、お正月のアレンジメントのほか、白い胡蝶蘭もよく選ばれます。松の内を過ぎても飾っておけるため、年始のご挨拶にも重宝します。

お正月の花の予算とサイズの目安

お正月の花は、飾る場所の広さに合わせて大きさを選ぶと、ちょうどよく収まります。

飾る場所おすすめの形予算の目安
玄関の棚・トイレ・洗面所小さなアレンジメント5,000円前後
リビング・ダイニングテーブル中くらいのアレンジメント、花束8,000円〜1万円前後
広い玄関・床の間枝ものを使った大きめのアレンジメント1万円台
オフィス・店舗の受付大きめのアレンジメント、胡蝶蘭1万円台〜2万円台

通年のアレンジメントや花束も、リクエスト欄に「お正月用に、松と紅白で」などとお書きいただければ、季節の花材を取り入れてお作りします。花材は入荷状況によって変わることがあります。

お正月の花を長持ちさせるコツ

年末に飾った花を、松の内まできれいに保つためのポイントです。お正月は家族が集まり、暖房をつけている時間も長くなるため、ふだんより花が乾きやすいことを意識しておくと安心です。

  1. 暖房の風が直接当たる場所を避け、なるべく涼しい場所に置く
  2. アレンジメントは、器の中のスポンジが乾かないように毎日水を足す
  3. 花束や枝ものは、水を毎日替え、茎や枝の先を少しずつ切り戻す
  4. 先に傷んだ花は早めに抜き、松や千両など長持ちする花材で形を整える

松や千両、南天などの花材は、洋花より長く持つことが多く、花が終わったあとも枝ものだけで飾り続けられます。年末の忙しい時期に慌てないよう、飾る日と外す日の目安はお正月の花はいつから飾る?でご確認ください。

よくある質問

お正月の花に、決まった色はありますか?

決まりはありませんが、紅白はお祝いの色として、白と金は清らかで晴れやかな色として好まれています。お部屋の雰囲気に合わせて、白とグリーンだけでまとめても上品です。

千両と万両は、どう違いますか?

どちらも冬に赤い実をつける縁起のよい植物です。一般的に、千両は葉の上に実がつき、万両は葉の下に実が垂れ下がるとされています。切り花としてお正月の花によく使われるのは千両です。

マンションで門松を置けない場合は、どうすればよいですか?

共用部分の玄関の外には、飾り物を置けないことがあります。その場合は、玄関の内側に松を使ったアレンジメントを置いたり、ドアの内側にしめ縄飾りを掛けたりする方法があります。

松が一枝入っていれば、門松の代わりとしてお正月らしい雰囲気になります。

お正月の花は、いつ頃注文すればよいですか?

年末は注文が集中し、配送も混み合う時期です。

まとめ

  • 松(長寿)・千両(福)・南天(難を転ずる)・葉牡丹(吉事を重ねる)を組み合わせるのが基本
  • 松を一枝入れるだけでも、お正月らしい花になる
  • 洋花やモダンな器を合わせれば、今の住まいにもなじむ
  • 暖房の風を避け、毎日の水やりで松の内まで長持ちさせる

BLOOM&STRIPES では、伝統とモダンを合わせたお正月飾りを、一つずつお作りしています。お正月飾り・お正月の花の一覧から、新しい年を迎える花をお選びください。

あわせて読みたい

お気軽にご相談ください

花のことが分からなくても大丈夫です。ご予算・用途に合わせたオーダーメイドや、ちょっとしたご質問もお受けしています。